平成元年からはじまった「さ姫」の研究。まず、植物を育てるために必要である有機質の土を作る研究からの取り組みでした。同時にそして種(母木)、繁殖(台木の開発)、栽培(技術の研究)にも着手。数回の品種改良、研究開発をくり返し世の中に「さ姫」が出るまで約10年の年月がかかりました。
■ 薔薇の歴史 ■
薔薇がこの世に初めて姿を現したのは、約3,500〜約7,000万年も前。薔薇の化石も発見されており、もうすでに恐竜時代には、薔薇は咲いていたことになります
そして今や世界に2〜3万種以上もあるバラのルーツをたどると、その起源はわずか8種類の薔薇から生まれています。
現在はほとんどが交配されたものであり原種は250〜280種類位あります。
人々が栽培を始めたのは紀元前4,000年ごろといわれ現在のイラクで行われていたそうです。
薔薇を愛用していた女性として最も有名なのが、古代エジプトの女王クレオパトラ(紀元前69年〜30年位)。
ありとあらゆるところで薔薇を利用し、薔薇のお風呂や、薔薇の香水など薔薇尽くしの生活を送っていたというエピソードも。
特にローマからやってきたマルクス・アントニウスを迎え入れる時には、部屋を薔薇で飾り、廊下に50pもの薔薇を敷き詰めて迎えたというのは有名な話です。
|